由緒

延暦十五年(七九六)桓武天皇の御代僧最澄が竜形山修学院の創建にあたり、鎮護のため近江国比叡山より分霊勧請申し上げてより千二百年余、依頼雨乞いの神として深く崇敬し奉り、 特に正保二年(一六四五)堀丹波守直吉公入封依頼信仰厚く、諸費の奉納と共に鎮守神と定められ、藩祖二〇〇年祭りの弘化二年(一八四五)九代藩主直央公により「臥竜山」より社殿をこの地に造営遷座申し上げ、 明治に入り郷社に列せられ、当町はもとより近隣町村の方々からも崇敬されて来ました。

当社は小高い山上に鎮座し、末社も四社ありうつ蒼たる巨松にかこまれ幽邃の趣があります。
山下の境内地は児童公園として子供の遊び場となっています。

日枝神社 狛犬
日枝神社
日枝神社
日枝神社
日枝神社

主たる事業・沿革

現在の本殿、拝殿は弘化2年(今より約170年前)造営

明治18年 長床(中殿)神饌所新設(昔は住吉神社と同じく本殿と拝殿は、はなれていた)
大正15年 明治初年倒壊の大鳥居、参道表階段新設(これまで今の裏階段が表階段であった)
昭和3年 御大典記念として表階段上より拝殿まで参道新設 社号標(現存)新設
昭和8年 拝殿脇に社務所併設し22坪とす
昭和15年 紀元2600年記念として神域整備す 階段下脇の池の埋立 2600年記念碑(現存)建設す
昭和38年 大鳥居(入口)保存のため銅板まき実施す
昭和46年 日枝神社 下の土地を住吉神社地とともに児童公園として町に無料貸付す
昭和52年 移動式頒布所設置し頒布活動をはじめる
昭和52年 ~昭和54年 奉賛会を設立し日枝神社のかや葺屋根を銅板葺とし手水舎も同時に新設 神社整備事業実施
昭和58年 社務所下手に手洗所新設
昭和63年 裏階段を改修す
昭和63年 現在の頒布所新設す
平成元年 山王鳥居建設(昭和54年頃の台風で倒れたため)末社五社由緒板作成
平成5年 表階段改修す
平成7年 御遷座150年祭・社殿改修神輿殿・神庫・車祓い所新設 春日大灯龍奉納

御祭神

大山咋命(おおやまぐいのみこと)
大山咋命は、比叡山延暦寺をお護りしている神様で、1200年前にこの地に分霊勧請申し上げ、今日に至っております。 五穀豊穣、産業振興、また酒造りの神様として有名です。
大巳貴命(おおなむちのみこと)
一般には、大国主命(おおくにぬしのみこと)の名前が有名です。また、七福神の大黒様というと、ピンとくる方は多いと思います。 国造りの神、五穀豊穣の神、医療の神として厚い信仰を集めています。

社殿・宝物について

社殿・鳥居・神輿(みこし)

日枝神社 神輿殿
日枝神社 鳥居
本殿 4.2坪 弘化2年
祝詞殿 4坪 弘化2年
長床 12.5坪 明治18年
拝殿 16.5坪 弘化2年
神輿殿 7坪 平成7年
神饌所 4坪 明治18年
社務所 22坪 昭和8年
頒布所 3坪 昭和63年
手水舎 昭和54年
神庫 12坪 平成7年
本殿拝殿
名工 五代小黒杢右エ門藤原重命・細野六左エ門藤原豊成の作
拝殿彫刻
細野六左エ門作「雲竜波に鯉」の彫刻である
大鳥居
弘化2年藩公御遷座の折建立近郷にない大鳥居倒壊の後大正15年再建
山王鳥居
平成元年建立「智仁勇」をあらわす山と王の日枝神社独特の近隣にない鳥居である
神輿
安政四年七代小黒右エ門作で、藩公の献上のもの

御宝物

衣冠猿猴2体・猿猴図・厳上の鷹(曲信筆)・雲龍図(鄰松筆) 焼柱槍(直奇公大阪夏の陣のもの)